帰省二日目。両親と運転を分担してルーベンス展を観に。すでに夏休みシーズンゆえか、昼間からけっこうな数の人で賑わっていました。
オランダ生まれのルーベンス(Peter Paul Rubens)は、イタリア修行を経て、自身の画法を訓練した助手たちを抱えて工房を立ち上げ、組織的な制作力で多くのクライアントに応えました。同じ点数とクオリティを他の画家がこなそうとしたら、腱鞘炎になったとか(笑)。
40代からは外交官としても活躍。語学力と素養で多くの要人と渡り合い、大国フランスやスペインとの国際交渉を動かしていたそうです。
ドラマティックな瞬間を捉えた画面構成、見上げるような大作ばかりが注目されますが「小さな絵や素描のモティーフがこんな風に積み重ねて(入れ込んで)あるんだ」と読み解いていくプロセスは面白かった。言葉で説明しすぎず画を入れたかわいい解説も good。
見応えあったものの、関越道を挟んで片道2時間弱のドライブは、なかなかタフなので、ほどほどにセーブ。会期はお盆前まで。
◎ルーベンス―栄光のアントワープと原点のイタリア
http://www.lalanet.gr.jp/kinbi/exhibition/2013/rubens.html