帰省最終日。帰りの便を気にしつつ新潟市へ。モラヴィアの画家・イラストレーターであるアルフォンス・ミュシャ(Alphonse Mucha)の大規模展。_
30代までは全く陽の目を見なかったものの、女優サラ・ベルナールの依頼で描いたポスター画が大ヒット、一躍パリで多数のオファーを受ける売れっ子作家に。しかしパリ万博・オーストリア帝国依頼の仕事を経て祖国の苦難に想いを致し、華やかな都会の生活を離れて故郷に戻り、チェコ・スロヴァキアの叙事詩制作に没頭します。
名声に溺れず、祖国の歴史化に尽くした晩年の転回に凄みを感じます。華やかな女性像の心を射る真っ直ぐな眼差しに、一貫した探求心とスラヴ民族としての誇りをみます。
◎万代島美術館ウェブサイト
http://banbi.pref.niigata.lg.jp/exhibition/mucha/
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