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京都のデザイナーズホテルたち

京都は観光地だけあって,宿泊スポットには事欠かず。駅南再開発の進むJR京都駅前,修学旅行の定番・二条城に新京極。河原町三条から蹴上に至るエリアも大手ホテルが林立しています。

大河ドラマ(坂本龍馬)のヒットで注目を浴びた桃山や醍醐も隠れたスポットで,最近は商店街を挙げてのバルも興味深いイベント展開です。これについては濃い在住経験から語ることが尽きません。

また西陣や五条を中心に,町家をリノベートしたゲストハウスも増えているようです。

今回は意外なところにあるdesign志向のホテルを二つご紹介。

①9 hours (中京区・四条寺町下ル) http://ninehours.co.jp/

関西有数の電気街・四条寺町にそびえ立つスマートなビル。2011年ごろオープンした「新しいコンセプトのカプセルホテル」。無駄がない流線型のdesignは白を基調にした丸みあるカプセルはMRI検査室か宇宙船のよう…いえ決して悪い意味ではなく,そのまま冬眠できてしまいそうな勢いです。

ただし難点はロッカーが小さいこと。電車駅などの400円コインロッカー相当です。クローゼットを含めてこれなので,連泊を前提としたバックパッカー利用には苦しい。筆者が泊まった際の男子ロッカールームは着替え中の一群と到着したての一群が混在して大変でした。木屋町・祇園など歓楽街の至近にあるため「(始発待ちなど)思わぬ急場に使える穴場」なのでしょう。

※MRI=医療情報技術の一つで,磁気共鳴画像法 (Magnetic Resonated Imaging)

②AnteRoom Kyoto (南区東九条) http://hotel-anteroom.com/

マダンや韓国人コミュニティとして知られる東九条を少し西に入ったデザインホテル。開業3年と新しく,壁にランダムに打ち付けたフック,あたたかい質感をもったデスクなど,機能性に溢れています。成り立ちは知りませんが,リノベーションの風合いを感じます。

いつか「ホテルの建物全体を使って,…「京都文化」を楽しめるような「アート&デザインweek」を開催してみたい」と語る支配人(『Anteroom Journal』3号,10ページ)。

ラウンジはたまたま隣接のランドリーが混んでいたものの,贅沢な空間です。

慣れ親しんだ場所や関係も,いったん離れると新たな魅力や広い見通しを得られることがあります。本ブログのインスピレーションを陰で支えて下さる方々のおかげで,古都・京都の新しい一面を続々と見つけ始めています。

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