最近の『AERA』誌で、年配者にはわかりにくい、若者が使う表現として、お誘いを断るときの「大丈夫です」が紹介されました。 「今晩飲みに行かない?」といった質問に、「大丈夫です」と若者が答えるとき、これを「行きます」という意味かと年配者が思ったらそうではなく、「けっこうです、行きません」という意味だった、という趣旨の記事でした。 実は英語でも、”I’m good.”、”I’m okay.”が、婉曲的に”No”を意味することが多々あります。文字通り直訳すれば「私は良い」ですが、日本語でも「私はいいです」、「私はけっこうです」が、お誘いを断るときに使われることを思えば、東西を問わず、直接的には断りにくい人の心理は同じだということになりますね。 英語の”I’m good.”、”I’m okay.”の使用例を見てみましょう。 1.本当に文字通りの意味で使うとき” How are you doing? —I’m good. または —I’m okay. (元気ですよ) 2.断るとき (レストランなどで) Would you like more water? (お水はいかがですか?) —I’m good. (けっこうです) もちろん、”No thanks.” という言い方もあり、何を言いたいのかはっきりさせたい時にはこれが一番便利ですが、ぶっきらぼうにならないように。”No thanks, but thank you.” (けっこうです、でもありがとう)と言う人もいます●