クロスメディア版権取引の見本市 StoryDrive Asiaが11月にシンガポールで初開催予定との速報[→Publishing Perspective 誌オリジナル英語記事へのリンク]。
2009年のテーマ国(Guest of Honor)に中国を迎えて以来,フランクフルト・ブックフェアによる対アジア弘報戦略は一層深まっているように思われる。その嚆矢とも言える StoryDrive は,マルチメディアを対象とした版権取引の場として過去4年,北京で開催されてきた[→リンク(2012年・2013年・2014年・2015年)]。次回は11月9-12日にシンガポールのマリーナベイで開催が予定されており,共通論題として「版権・著作権におけるクロスメディア取引」が掲げられている。典型的な見本市と同じく,最初の二日間を商談専用日に,最後の一日間を一般公開日に設定している。
また “story” を謳うだけあって,作家・文学者や出版・メディア関係の有識者らを招いた公開パネルディスカッションやシンポジウムも企画されている模様。
今回の開催にあたっては,シンガポール図書出版社協会(SBPA)も後援。会長はシンガポール国立大学出版局局長のピーター・ショッパート(Peter Schoppert)氏は「昨年(2015年)にフランクフルトで汎シンガポールの出版シンポジウム[★リンク捜索中]を催し,きわめて好評」。会議では世界有数の国際会議主催会社 MP International がインフラを担当。事務局長のユルゲン・ボス氏も「アジアは6億2000万の人口を擁する巨大市場。東南アジアの国際的版元がより世界市場へ更に効率的な接続をはかるチャネルとして発展させたい」。昨年末に発足したASEAN経済共同体(AEC)の潜在的利益をも見越しているようだ。
詳細は以下ウェブサイトで随時更新予定。 http://www.story-drive.com
◎参考:
ジャーナリストSyd Atlas 氏による紹介
“.. Drive the whole story forward to the entire world.“ [0:35-]