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菅野潤さんを聴く

長くパリに拠点を置く日本出身ピアニストの東京公演へ伺いました。

日時 5月27日(金) 19:00開演(18:30開場)
曲目 モーツァルト:ピアノソナタ第10番 ハ長調 K330
ロンド イ短調 K511
メシアン:シラヒゲムシクイ(日本初演)
シューベルト:ピアノソナタ第20番 イ長調 D959
出演 菅野 潤 (Pf)

リサイタルの副題に据えられた「新境地を拓く」とは何か?おそらくは絶賛されたドビュッシー・メシアンの録音を経ての境地,という含意でしょう。その到達点はモーツァルトとシューベルト。ことばの深い意味で「死」との近さを感じさせる作曲家たちです。

感想は難しいのですが,徹底的に磨き上げた音の紡ぎで音楽を語る職人肌とお見受けしました。特に弱音の続くパッセージが圧巻。東北ご出身で,あの仙台国際音楽コンクール創設にも力を注がれたご様子。帰国の折に仙台・北関東での公演を欠かさないことからも,その強い愛郷心が伝わってきます。2016年の夏と秋には伴奏での来日が予定され[所属音楽事務所リンク],また今年修好150周年を迎えるベルギーの映画監督が撮影した映画『スネーク・ダンス』の劇伴音楽も担当されたことで話題が高まっています。

ここでいくつかネット上に公開されている音源をご紹介します。

ハイドンのピアノ・ソナタホ短調Hob.XVI:34から(ポルトガルでのマスタークラス講師演奏?)

 

レコード・アカデミー賞にもノミネートされたメシアン「みどり子イエスに注ぐ20の眼差し」から第8曲「高きところの眼差し」

 

◎菅野潤さん関連リンク

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