昨年から延期を経たオール・シューベルト公演。憧れつつも近づけないこの歌曲王の「歌」に留まらない側面が垣間見えました。
日時/2021年 5月31日(月) 午後7時開演(午後6時30分開場)
会場/ルーテル市ヶ谷センターホール
[プログラム]
F.Schubert
楽興の時(Moments Musicaux)(6曲)D780, Op.94
ピアノソナタ第13番 イ長調 D664, Op.120
ピアノソナタ第19番 ハ短調 D958
入場料/ 4,000円(全自由席)
とりわけ《ソナタ第19番》終楽章での,快速に委ねない確かなテンポ設定,《楽興の時》での軽やかなステップを想わせるフレージングは,半世紀にわたるキャリアが成せるものかな…と味わい深く感じ入りました。会場では,ご子息で陶芸家の 中野純さんにもご挨拶。昨秋・今春と自身の個展を盛況理に終えられ,ディスタンスをとった僅かな瞬間でしたが,和やかにお話を伺うことができました。帰宅して「そういえばあったな…」と昔のパンフを引っ張り出し,11年前の今ごろ,京都のサロンで聴いた想い出を振り返りました。
